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温熱環境計測システムM-Logger
建築の室内温熱環境を計測するために開発されたM-Loggerシステムのサポートサイトです。以下の特徴を持ちます。
- 60×40×30 mmの小型な外形
- 熱的快適性を評価するために必要な乾球温度、相対湿度、グローブ温度、微風速が計測できる
- 熱的快適性指標(PMV, PPD, SET*, WBGT)をリアルタイムで演算して表示できる
- 残業状況やペリメータへの日射入射の状況を推測するための照度が計測できる
- コンセント接続せずに単3電池×2本で動く
- microUSBからの給電でも動く
- 数週間の連続測定ができる
- 1台あたりの9,000円未満で製造できる
- 無線でデータが収集できる
- スマートフォンとPCのどちらからでも操作できる
- PCと連携して遠隔監視ができる
- 仕様書や技術資料がすべて無償で公開されている(オープンソース ハードウェア)
使用者向け情報
- 購入方法
Amazonで25,000円/台で販売しています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C7GJ7KW5
- 解説書
バージョン3.3.17(2024年6月~2025年2月販売)解説書
バージョン3.3.20(2025年3月~販売)解説書
- スマートフォンから操作する
iPhoneまたはAndroidでM-Loggerを操作し、計測値を表示・保存する方法の解説です。
- PCから操作する
PC端末から複数台のM-Loggerをまとめて操作し、計測値を表示・保存することができます。
詳細は解説書の第4章を確認ください。
開発者向け情報
- Gitリポジトリ
M-Loggerはオープンソースハードウェアのため、製作に必要となる以下の情報をGitHubで公開しています。
- M-Loggerの基板設計データ(EAGLE)
- 基板の部品表BOM(Bill Of Material)
- M-Loggerのマイコンに書き込むプログラムのプロジェクトファイル(Microchip Studio for AVR)
- ケース製造のための3Dモデルデータ(Rhinoceros)
- スマートフォンからの操作ソフトウェアのプロジェクトファイル(Visual Studio)
- PCからの操作ソフトウェアのプロジェクトファイル(Visual Studio)
- 関連論文など
計測器の風速計測の原理や誤差、電池による連続稼働時間などについて、以下で報告しています。
- 富樫英介: 室内温熱環境の廉価な無線計測記録装置の開発, 日本建築学会技術報告集, Vol. 28, No. 68, pp. 267-272, 2022/2, 日本建築学会, DOI: 10.3130/aijt.28.267
- Eisuke Togashi: Developing a small, battery-powered PMV measurement device, 18th Conference of the international society of indoor air quality & climate, Indoor Air 2024, July 7-11, Honolulu, Hawaii, USA, 2024
- Eisuke Togashi and Satoru Yamaguchi: A Compact, Battery-Operated Solution for PMV Measurement, The 5th Asia Conference of International Building Performance Simulation Association 2024, pp. 1447-1454, December 8-10, IBPSA Asia Conference Osaka, Japan, 2024
- 通信仕様
予め定められたコマンドを文字列として送受信することでM-Loggerを無線で操作することができます。
このコマンドの仕様は解説書の第6章を確認ください。
その他